| 地区 | 新潟県山北（平成２３年現在） |
| 1.現状把握 | |
| (1)漁業種類 | 板びき |
| (2)漁業規模 | |
| (3)総トン数 | 4.9～9.1 |
| (4)隻数 | 28隻 |
| (5)漁労人員 | 8隻が2人乗り（後継者が乗る），その他1人乗り |
| (6)年齢 | 25～75 平均50歳前後（若い船頭と年の船頭に2分），70代は代替わりできない |
| (7)漁労形態 | |
| 1)日帰り・沖どまり | 日帰り，陸上選別 |
| 2)休漁日 | 7～8月禁漁，火曜2回毎土曜定休，2勤1休，1～2月は不定休 |
| 2.生産性に関する事項 | |
| (1)対象魚種 | 山北沖～東港沖 120～135m中心，ヒラメ・かれい類周年，冬：あんこう，春：のどぐろ，かれい類：ヤナギムシガレイ・ムシガレイ・マガレイ・マコガレイ， |
| (2)年間操業日 | |
| (3)操業スケジュール | 9月～翌6月（7～8月は禁漁） |
| (4)操業方法 | 3時間びき4回/日，曳網中に魚種を選別しクーラーボックス（4個持参）に詰める |
| (5)操業時間帯 | 夜24時出港15時半～16時前後に入港，桑川地区の6隻は夕方出港・朝入港（夜びき） |
| (6)漁具仕様 | 曳索：コンパウンドロープ22mm 700m，板下：ワイヤー32mm 200m，どうまき40～50m， |
| オッター：横L型 250㎏（チェーン込） L155cm W55cm T30mm，網長さ27m | |
| (7)餌 | |
| (8)必要経費 | 燃料300万，組合へ支払う経費500万（消耗品込），ロープは板下8～9年・板上5～8年で交換（ワイヤーの錆次第） |
| 3.資源管理に関する認識 | |
| (1)資源管理対策の有無 | 2勤1休（定休日に関わらず），規制サイズ以下のヒラメを獲らないよう曳網水深を選択，ヤナギは1箱50入りまで（サイズ制限） |
| (2)内容 | |
| (3)効果意識 | |
| (4)問題の有無 | |
| (5)修正の必要性 | |
| 4.地域としての取組状況 | 鮮度保持と選別の正確さ（種類分け）を丁寧にやっている，漁場が近い時は省エネ航法を心がける |
| 6.現状の課題の有無 | 軽油の免税措置の恒久化 |
| 7.具体的改善策 | |
| 8.後継者の有無 | 年長者は廃業する者もでる，5～10年後には28から20隻に減少（最悪の場合14隻に） |
| 9.調整問題の有無 | 特になし |
| 11.その他 | ・箱立て，出荷形態（かけまわし） |
| アンコウ・マダラは陸上で計量・箱立て，不定貫。それ以外は船上で選別・箱立て。アマエビ，ノドグロ，大タイは3㎏，それ以外は4㎏。アンコウ，マダラ，多く取れた魚種（ハタハタ）は沖から組合に連絡し，プール入札。 | |
| ・箱立て，出荷形態（板びき） | |
| 船上で種類分けし，陸上で箱立て。ヒラメ・ヤナギムシガレイ3㎏/箱。 | |
| ・仲買との関係 | |
| 仲買とは年1回会合を持っている。仲買（山形県の業者もいる）から要望（魚種・選別法）を受ける。漁師から仲買になった人が，獲る魚の要望を出す代わりに，値を上げてくれる。選別の正確さと鮮度が魚価に反映される。 | |
| ・漁業者の要望（かけまわし） | |
| ズワイガニの規制について，漁船規模，ズワイガニへの依存度を考えて地域の実情に合った物を望んでいる。A海区と同様の規制は新潟に合わない。（新潟はB海区で，実際は若干異なる） | |
| ・直売所 | |
| 漁協職員がセリ場から買い付け。加工は近所の女性を雇う。販売は漁協職員が実施。 | |
| ・女性 | |
| 女性部の組織率は低い。個人的に安い魚を一次加工し，行商や，親戚の飲食店に卸している者もいる。旧山北町から依頼され，魚食普及（魚調理）のインストラクターをしている人もいる。 | |
| ・若い漁師（船頭の息子）の取り組み | |
| 船上で良い魚の写真を撮って，インターネット(Facebook利用)で予約販売。現在は小遣い稼ぎ程度。 | |
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