地区 |
茨城県久慈浜地区 |
【情報収集状況】 |
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情報収集日 |
平成24年8月 |
【漁業概要】 |
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漁法 |
小型底びき網:その他の小型底びき網漁業(網口開口板を使用するもの);オッタートロール |
隻数 |
小型底びき網:4隻
沖合底びき網:1隻(県内稼働隻数:沖底8隻,小底15隻 合計23隻) |
船齢 |
23~35齢 |
乗組員 |
小底:2~4人乗り
沖底:4人乗り(いずれも船頭を含む)
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【船体】 |
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船型・船質 |
小底:10.2~14.9トン
沖底:18.3トン |
機関 |
小底:90~160馬力 |
【漁具・漁法】 |
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漁具 |
オッタートロール漁具(単板オッター4隻,L型オッター1隻) |
網構造 |
・14.9トン型:曳き綱、オッターボード900mm×1300mm、身網(仕立て上がり)、コッドエンド。袖先からコッドエンドまでの長さは約30~33m。ウインチは揚力約6トン。13.5mm径のワイヤー1200m巻き。ハンドロープ120m前後、胴巻き30m前後。
・10.2トン型:漁具構造は14.9トン型と同様。トロールウインチはなく、オッターボードはL型,キャプスタンで巻き上げ、オッターボード以降は船尾のボールローラーで巻きこみ。 |
曳網時間 |
1.5~2.0h/回 |
網数 |
日戻り:4~5回/日 |
運航状況 |
<日戻り>
出港:当日午前0時~2時頃
帰港:午後3時~5時頃 |
操業日数 |
年間180日程度 |
【操業状況】 |
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漁期 |
9月~翌年6月(7~8月は禁漁) |
対象種 |
大陸棚縁辺部(主漁場):ヤナギダコ,アオメエソ(めひかり),ボタンエビ,ヤリイカ等
大陸棚上:ヒラメ,タイ類,ヤリイカ等
大陸棚以深:キチジ,ズワイガニ等 |
漁場 |
茨城県沖 水深50m~800(主漁場は水深100m~300m) |
【その他】 |
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問題意識 |
・【船上作業】底びき網漁法での船上での漁獲物選別作業(労力,人員の確保,鮮度等)
・【労働環境】長時間の船上拘束。
・【資源・経営】資源変動による収入の不安定,先行き不安。
・【単価向上】漁獲物の品質や鮮度向上に努力するも価格に反映されない。
・【人手不足】船頭,乗組員の成り手不足。後継者不足。船員の高齢化。
・【漁場競合】茨城県沖は,他県沖底船との入会漁場であること,また県内他船との漁場競合がある。
・【産地市場】上記問題等により,水揚げが減少する中で,水揚げ量がまとまり,規模も大きい近隣大規模産地(銚子,小名浜,相馬原釜)と比較し,価格形成面や市場ハード面等で遅れをとっていると感じている。 |
その他 |
・【漁具開発】漁具を改良により、低燃費操業や漁網内選別による品質向上策を実践している先駆的な漁業者が存在。
・【6次産業化】漁協施設として,鮮魚等販売施設である日立おさかなセンター(H26に道の駅化)を有し,組合員の漁獲物販売促進に努めている。また,同施設内において自船漁獲物による鮮魚店経営,食堂経営等を営む先駆的な漁業者存在する。
・【ビジネスモデル】H25年度より水研開発調査センターによる漁船漁業のビジネスモデル構築を目指した海洋水産資源開発事業が実施されている。 |
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