地区 徳島県北灘地区
【情報収集状況】
 情報収集日 平成26年9月17,18日(徳島県農林水産技術指導センター水産研究課)
【漁業概要】
 漁法 小型底びき網:その他の小型底びき網漁業(網口開口板を使用するもの);オッタートロール
 隻数 小型底びき網:紀伊水道:約60隻
         播磨灘:約40隻(北灘12隻,北泊25隻,堂ノ浦2~3隻)
         太平洋側:
沖合底びき網:2そうびき(太平洋側)
 船齢
 乗組員 小型底びき網:1人乗り
【船体】
 船型・船質 播磨灘10~13.5トン,紀伊水道10トン前後
【漁具・漁法】
 漁具 オッタートロール漁具(紀伊水道は多くが複葉型オッター)
 投揚網方式
 綱構成 通常網,コウモリ網,エビ網,タチ網を使い分ける。
本地域では,身網のほとんどにテグス網が使用されている。
 網構造
 曳網時間 紀伊水道:タチ網1.5時間,小目網1時間,船速2.3ノット。播磨灘:2.3-2.7ノット(回転数2600)
 網数 播磨灘:2網,紀伊水道4~5網
 運航状況 昼びき:出港3-4時,入港16-17時。夜びき:12時出港,24時入港。
毎週土曜と市場休みの隔週火曜日は休漁。
 操業日数 紀伊水道:120日程度,播磨灘60日
【操業状況】
 漁期 紀伊水道は周年。播磨灘は6/1~12/31(開口版),12月~4月の間には桁網(エビ狙い)する船もあり。
 対象種 紀伊水道:トロール:ハモ(6-9月),クマエビ(11-1月),シリヤケイカ(1-2月),イボダイ。
       桁網:  クマエビ,異体類
播磨灘:シリヤケイカ(12月,昨年より漁獲はじめた)
 漁場 漁場までの航走時間は,紀伊水道で40-60分,播磨灘で30分。
【その他】
 問題意識 ・紀伊水道では,小エビ類が多獲されるが,選別に手間が掛かるため,ほとんどが投棄される。海中で選別する網と,陸上で選別する選別機が開発できれば,エビの収益大きい。
・現在の漁業者は比較的若手が多いが,今後は後継者問題が心配される。新規参入にも初期投資の資金が大きく困難である。一人乗りであるため,技術の伝承も危惧される。
 その他 ・ハモの品質向上のために,「そうめん流し」と呼ばれる装置を開発するなど様々な工夫をしている。
・播磨灘地区では,県の予算+αを使って,東京海洋大らが開発したハイパーリフトオッター(高揚力オッター)の導入に向けて試験操業が行われている。
【漁具挙動計測】
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