地区 新潟県糸魚川市筒石地区
【情報収集状況】
 情報収集日 平成24年2月(開発調査センター)
【漁業概要】
 漁法 小型底びき網:手繰第一種漁業(かけまわし)
 隻数 小型底びき網:10隻
 船齢 1~18齢
 乗組員 2人が2/3,3人が1/3
【船体】
 船型・船質 小底:10トン未満(主に9トン台)・FRP
 機関 ~800馬力
冷海水装置用補機を搭載する船あり
【漁具・漁法】
 漁具 かけまわし漁具
 投揚網方式 直巻き
 綱構成 1000m+α(αは200~500mで,水深により加減)
 網構造 基本は6枚網,かに・かれい網は2枚網.荒場を曳くことがあるため,破網部分を効率良く張り替えられるよう小パーツから構成.身網にはテグス網も用いられる。魚取り部は,漁獲物の損傷を抑えるため無結節網を使用。にぎす網,かれい網,えび網,かに網,かます網などを季節と対象種により使い分ける.にぎす網だけで7種類所有する漁業者もいる.
 曳網時間 8~20分/回
 網数 日戻り:冬4~5回,夏6~7回,浅海のかれい曳では10回の場合あり
 運航状況 <日戻り>
出港:夜明けまでに漁場に着くよう出港(遠くに行く人に合わせて一斉出漁),漁場までは遠くて1時間.
帰港:
・競り終了時刻(18時)までに選別・計量・箱詰・出荷が間に合うよう入港(午前に荷揚げのため入港し,再度出漁した場合は午後3時ころ入港する場合もある)
・狙った魚種が一定量に達して帰る船もある(朝1回で終わる場合もある)
・漁獲状況に応じて,禁漁期以外でも‘ごち網’操業と組み合わせる場合もある
    
 操業日数 年間140日程度
【操業状況】
 漁期 9月~翌年6月(7~8月は禁漁),禁漁期はごち網,たこ箱等を操業
 対象種 新潟県下でも,とくにニギス(めぎす)の水揚げが多いことが特徴
200m以浅:ニギス(めぎす),ヒラメ・かれい類,ヤリイカ等
200m以深:ズワイガニ,ホッコクアカエビ,アカガレイ,ハタハタ等
 漁場 新潟県糸魚川~上越沖 水深15~500m
【その他】
 問題意識 【後継者】船頭の後継者確保:後継者対策委員会の設立(H23~)
【陸上選別】将来的な人手の確保
【漁具改良】省力・省エネ:揚網(魚取り巻き上げ)技術開発の必要性.資源保護:小型ニギスを逃がす網の必要性.
 その他 【資源管理】定休日(休市日)含め週休2日以上
【市況対策】同日で対象種を変更する(とくに2回目の出港があった場合)
【漁具改良】軽量ロープの導入(省力・省エネ),選別網(ズワイガニの混獲回避,ゴミの軽減)
【選別作業】省力・省人化のため,ニギスの自動選別装置を導入した漁業者あり.
【情報交換】漁業士会を通じた他地区との情報交換,仲買人との意見交換
【選別】船上で荒選別後,陸上で選別,計量,箱詰.
地域情報メニューに戻る
地区情報mapに戻る