フウリンチドリガイ科（Cheileidae）
スジキジョウハイ（新称）（Striate cup-and-saucer）
Crucibulum (Dispotaea) striatum Say, 1824
特 徴：
殻高10mm，殻口径18×19mm。殻は薄質で低い円錐形で笠形。殻頂はほぼ中央にあり，胎殻は巻き，褐色。僅かに傾いている。殻の内側には石灰質の杯状突起があり，端の1/4ほどは殻本体に癒着している。殻口周縁は薄くほぼ円形であるが，着生場所によって多少歪んでいる。殻表は殻頂から周縁に向って発する細密な，いく分波打った放射肋におおわれているが，個体によっては極めて不明瞭になっている。殻色は褐色で，その上に分岐した放射状の褐色色帯があるがその配列様式や太さ，濃淡はきわめてまちまちである。殻内も同様の色斑があるが，杯状体は白い。
採集記録：
水深46〜85m（Conusなどに着生）。
分 布：
ノバスコアシアからフロリダ，スリナム沖。
備 考：
本種は他の貝に着生生活するので，着生場所による変異が大きい。大西洋側の近似種とは殻表の色と彫刻及び殻内面の石灰板が一部殻本体と癒着している点で区別し得る。
Diagnostic characters：
Height 10 mm, apertural diamater 18 × 19 mm. Shell thin, low cap-shaped, with apex centrally. Protoconch spiral, brownish, slightly inclined. Surface with wavy radial ribs running from the apex to the margin, and irregular brownish radial stripes of various width and darkness. Interior in similar color, with calcareous cup which fused with the shell at 1/4 of the circumferance.
Distribution：
Nova Scotia down south to Florida and off Suriname.
Remarks：
This species is characterized in having interior cup which is partially fused with shell.
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