キリガイダマシ科（Turritellidae）
チャマダラキリガイダマシ（新称）（Eatern Turret-shell）
Turritella exoleta（Linnaeus, 1758）
特 徴：
殻高33mm，殻径9mm。殻は薄質で細く高円錐形。各螺層はほとんど膨れず直線的であるが，縫合の直下と直上に極めて太い螺肋をめぐらしているため，1層をとり出してみれば，滑車ないし鼓状を呈している。両螺肋の間にも弱い細螺肋があり，粗い。各層には不規則な幅と種々の濃度の褐色縦じまがあり，それらは強肋上で濃くなる傾向にあるため，斑にみえる。殻底は平で，殻口は亜方形，外唇は薄く，螺肋に底じて凹凸がある。軸唇はゆるく湾曲し，底唇はほとんど直線的。蓋，動物体は知られない。
採集記録：
水深59m〜118m（死殻）。
分 布：
ノース・カロライナから西インド諸島を経てブラジルまで。浅海性。
備 考：
成殻では殻高6cmぐらいになり，殻頂は尖り更に細高いが，今回の標本は幼若殻の死殻1個のみであった。近似種とは2螺肋が特に強い点で一見して区別し得る。
Diagnostic characters：
Height 33 mm, breadth 9 mm. Shell thin, turreted, with straight lateral walls on which 2 strong spiral ribs, one below and one above the suture, giving each whorl a pully-like shape. Surface white with irregular axial stripes of various width usually darkening on ribs. Base flat. Aperture subquadrate with thin outer lip.
Distribution：
North Carolina to the West Indies and Brazil. Shelf.
Remarks：
Grown specimen may attain to 6 cm high.
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